六条くるる処女歌集 恋愛アレルギー [00261]

六条くるる処女歌集 恋愛アレルギー [00261]

販売価格: 500円(税別)

(税込価格: 540円)

商品詳細

恋愛をテーマにした短歌というと、平安時代の貴族のような心のゆとりとロマンチックさを感じるけど、この「恋愛アレルギー」は少し違う。
六条くるるの歌は、自他ともに認めるひねくれ短歌だ。しかもどこか諦めの感情がある。"さとり世代""草食系"などと呼ばれる現代の若者的である、といえるかもしれない。
もちろん恋愛においても、君がため春の野に出でて若菜摘むような純情さはない。
「もし僕の身元引き受け包み込むキャパがあるなら君でもいいよ」
「世界中探し回ってみた結果君の代わりはそれなりにいる」
「人生は常に勉強(勉と強どちらも無理をするという意味)」
など、決してロマンチックとはいえない、斜に構えた歌ばかりが並んでいる。
しかし彼の歌には、最近のJ-POPなどから感じるウソくささは微塵もない。
それは時には、
「皆様がセックスをする言い訳に使われがちな花火大会」
という、2ちゃんねるの書き込みにありそうな形になっていたりもするし、また
「必要とされたいだけで本当は君の悩みに興味ないんだ」
「君といて悩みが増えていくのなら邪魔と思って何が悪いの」
「新しい恋をしなくちゃ今よりもきみをきらいになれますように」
など、一見冷たく感じるが、恋愛する人々の心に確かに芽生えてしまう感情を容赦なく切り取っている場合もあるが、
少なくとも”会いたくて震える”だの"想いが溢れて隠せない"といった耳先だけの感動を誘う美辞麗句は、六条短歌には一切含まれていない。
ひねくれ者の彼による、ひねくれ者のために歌われた200首以上の短歌。ピュアなラブソングに興味のない方、現代短歌の形に触れたい方はぜひどうぞ。